秋、酒蔵にて2009
秋、酒蔵にて・・・
群馬県前橋市にある山賀煉瓦倉庫。この煉瓦蔵、普段は隣にあるイタリアン店の機材などの倉庫となっていました。その倉庫を作家たちの作品により命を吹き込めないかということで、群馬県内外の11人の作家が立ち上がり、蔵再生プロジェクトが始動しました。


もともと昔は酒蔵に使われていたうようで、ギャラリーではありませんので照明や作品をかけたりするフックなんてありません。まずは片付けと大掃除、電気を通すところからスタート。メンバーは群馬で活躍するクラフト作家さんたち。手際よく釘やドリルで作業する姿はアーティストというより大工さんそのもの!!蔵の中を使えるようにするだけで一苦労・・・。



こちら、鉄の作家さんとのコラボ作品。
文字を鉄で形取った灯かりのオブジェですが、影が壁面に映り幻想的ですね。


こちらは、ランチョマットです。テーブルも器も作家さんによるもの。



酒蔵特有のこの壁の雰囲気がいい雰囲気ですが、もともと酒蔵でしたので麹菌が長い時間を経て住みつき、このような壁になったというお話を伺いました。
酒蔵から連想するもの、月、酒・・・
月の満ち欠けを表現した書。


奥のメインスペース。
壁面は、李白詩「将進酒」を書きました。横幅は、ぐるっとコの字に展示してありますが、約15メートルの作品です。
ところで・・・この書は、黒い紙に白で書いているわけではありません。白い紙に特殊な透明の画材を使って、上から墨で全面を塗りつぶしているんです。すると透明の液体で書いた部分が白く浮かび上がるんです、使用した墨汁は4リットル近く!屏風の後ろには月をポッカリ浮かべてみました。



木と鉄と石、器と書と絵の11人展。それぞれの道のプロ作家たちが想いを共有し、酒蔵に命を吹き込んだ9日間。イジャンルの作家さんとのコラボレーション展で暖かい人たちに触れ、また表現の幅が広がりそうです。展示の様子は、200911月1日(日)の上毛新聞でも取り上げていただきました。
投稿者 女流書道家 矢部 澄翔
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