澄翔個展「夢の途中」 vol.4

リビングの窓際には大きな窓。
窓際に吊るされた“夢風鈴”の音が
チリンチリンと涼を運んでくれました。

外には、オーナー手作りのデッキにテーブルと椅子。
目の前に広がる緑は、心を和ませてくれました。

「あッ!! リスだ〜ッ!!」

そうなんです。
リスが目の前の木をチョロチョロと走ってゆきました。

リスの名前は斉藤さん・・・(笑)

斉藤さんも見に来てくれたのかな。。。


探彩工房 リビング窓際景色

ちょうど今年の春頃のことだったでしょうか。

私は、理想と現実とのギャップ、
力不足の自分への憤りとどうしようもない不安に
焦り悩み、悶々とした毎日を過ごしていました。


そう、情緒不安定。
鬱に近いものがありました。


今だから言えるけど、
つくり笑顔の裏で目が死んでいる。
前向きなコトバと裏腹に、ネガティブな自分が・・・いた。


格闘詩 大きなやかん

そんな私をお見通しの“あの人”は、
「読んでみ」
・・・と、野崎美夫さんの「格闘詩」の詩集をプレゼントしてくれました。

その夜、何となく詩集に目を通してみた。
気がつくと頬をつたって涙が詩集にこぼれ落ちた。


「がんばってもうまくいかないときは、
自分をおおきなやかんだと思えばいいんだよ。」

そうあの人は私にささやいた。

『大きなやかんは沸くのに時間がかかる』

『熱い心を持ちつづけること
たとえすぐに沸かなくても
熱い心を燃やしつづけること ・・・』

去年からずっと、
苦しかったとき、悔しかったときに
そばで支えてくれたあの人の笑顔がよぎった。


わたしはひとりじゃなかったんだ。


格闘詩 眠れぬ夜

あまりに感動した私はその夜、眠れなくなってしまいました。

いてもたってもいられずに、
泣きながら元気をいただいた感謝の手紙を
ベッドの中で書きました。

この詩の作者、格闘詩人さんに・・・。


格闘詩 前を向いて歩こう

これには続きのエピソードが。

後日、本が届きました。
がんばっているお友達にあげてほしいと。。。

びっくりしました。
読んでくださるとは思ってもみなかったので・・・。


格闘詩 きっと

そんなときに、作品展示のお話をいただいたのです。

私にとってそれは、念願の個展・・・。

やりたいとは思っていたけど、なかなか行動にうつせませんでした。

飾れるような既存作品はゼロ。
制作資金もほとんどなし。
個展会期までの準備時間もほとんどありませんでした。

しかも、書道教室の作品展と会期がバッティング。
とてもできるような状態ではありませんでした。

ただ・・・

“今やらなければいつやる!”

直感だけで、お受けすることにしました。


個展作品の書作を進めるうちに、
この詩を書で表現したい、
そう思いました。

著作権があると思ったので連絡をしたところ、
快くOKのお返事をいただいたので、
数ある詩の中から、
グッときた詩をいくつか抜粋して書くことにしました。

悩んだり壁にぶつかっている人がこの作品を見た時に、
少しでも元気をわけてあげられたらうれしい。

そう思って、心を込めて書きました。


格闘詩 悔し涙

後日、うれしいサプライズが・・・。

会場に格闘詩人さんからお祝いのお花が届きました。
思いがけない出来事でした。

一度もお会いしたことがないのに・・・。

これを一期一会といわずに何といいましょうか。
細やかな心づかいに、詩の重みが増した気がしました。
この作品を、プレゼントしようと決めた瞬間でした。


格闘詩 中途半端

『中途半端をやめたら
きっといままでとは違う
本当の自分と出会える』


格闘詩は、自分が苦しい時ほど心にグッとくる、
頑張る自分を励ます詩です。


あの人へ、ありがとう。

元気、出たよ。


格闘詩人 野崎美夫 『格闘詩』より


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投稿者  女流書道家 矢部 澄翔