選抜作家展2007

選抜作家展2007に出品しました。
誰でも出品できる展覧会ではなく名の如く選抜作家による書道展です。
東京書作展の審査員の先生方や、第一線で活躍されている書家の
先生方と一緒に展示をしていただけることは大変恐縮ですが
よい機会と紳士に受け止め初出品させていただけることになりました。
今回の書は超長峰、濃墨による行草体、
宋の時代の詩人、蘇軾44歳、徐州の長官となっていたころの詩、
「雪斎」です。
今年は暖冬で雪がまだ見られません。
どうか、白い結晶が一日も早く舞い降りますように・・・。
そんな願いを込めて書いた作品です。
紙:薄羅文宣
筆:羊毛長峰
墨:花仙
訳:
諸君、見ませんか、
あの峨眉山の西には雪が千里も積もって、
北の方、成都を眺め渡すと、井戸の底にあるかのように
なっているのを。
春風が百日吹いても雪は消えない。
5月というのに旅行く人は凍った蟻のよう。
ところで町の人はがやがやと奪い合いの世の中、
わが言公はかの俗塵にまみれた賛公のようだなどと誰がいう。
世間の煩悩は洗い流す所とてない。
だから西の書斎に雪の峰を作るのだ。
私は夢に小舟に乗って呉越へと入る。
長廊や静かなお堂の前に燈火が月のように明るい。
その光の中、門を開ければ人も牛も見えないで、
見えるものは、しんとした庭に満山の雪があるばかり。
投稿者 女流書道家 矢部 澄翔