広告の中の筆文字展

朝日新聞大阪本社アサコムホールギャラリーで行われた日本デザイン書道作家協会主催の「広告の中の筆文字展」でロゴや題字が展示されました。


「商業書道」という言葉、聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれません。
パッケージや看板、ポスター、商品のために書かれた筆文字を商業書道といいます。筆文字は、私たちの生活の中に密着してさまざまなところで使われています。
商業書道の役目は、単なるデザイン化された文字表現というだけでなく、そこには“訴求力”があり、その商品の魅力を効果的に伝えるものでなければならないのです。
それを表現するのが、私たち商業書道作家の仕事です。
クライアントのご要望や商品コンセプトを文字で表現をするのは自分の想いを自由に表現する創作とは違い、表現の制限がありますので難しさやもどかしさも正直あります。自分がいいと思った文字が必ずしもクライアントや消費者がいいと思うとは限りません。
しかし、文字と商品コンセプトがピタッっとはまるとヒット商品につながることもあります。世の中に出て商品化された自分の字を見たときには、とても嬉しく感じます。
ロゴや題字の制作をするときには何十枚、何百枚と創作し、お客様にさまざまなパターンでご提案します。しかし、その中から採用されるのは1枚だけだけ。
その1枚を書くのには数分、いや数秒で書きあがることもあります。
でもその裏に、何十年の下積み(書の練習)があって始めて出来上がる1枚です。
何十年経っても色あせない、
そんな“ロングセラー”の手助けをできるような書を目指したいと思っています。

投稿者 女流書道家 矢部 澄翔
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