西安碑林博物館

私にとって2度目の中国(^^*)☆
今回は中国の古都、西安旅行!

西安(現在の陝西省)は秦の時代から都として栄え、2千年以上もの歴史を持つ、城壁に囲まれた都。唐代のころ最も隆盛を極め「長安」と呼ばれ、西周以来10世紀まで合計12王朝が1100年にわたって都がおかれてきた。
明代に「西方を安ずる」という意味で「西安」と名づけられたそう^^。


西安碑林博物館

2006年8月20日。
西安の中心街はぐるっと城壁に囲まれていて、すぐ近くの長安城壁大酒店に泊まった。
ホテルは中国語で「大酒店」!!酒屋かと思いました^^;

まずは城内の南に位置する『西安碑林博物館』を見学。
実は山梨県の大門市に「大門碑林公園」があります。
西安碑林にある石碑のレプリカ等が数十個見学あるだけですが、観光をして以来、本場の碑林を見てみたくなりました。
ようやく念願がかないました^^

碑林博物館には、漢代から清代まで1000点もの碑石が収蔵されています。
日本の大門とは規模が違う!
褚遂良(ちょすいりょう)・欧陽詢(おうようじゅん)・虞世南 (ぐせいなん) ・顔真卿(がんしんけい)・壊素(かいそ)・智永(ちえい)・玄宗皇帝といった唐代の大家から、米芾(べいふつ)・蘇軾(そしょく)など宋から清の大家の書が勢ぞろい、豪華です☆


西安碑林博物館

上記の写真は碑林最大の石碑。
玄宗皇帝が自ら書写したといわれる隷書で書かれた「石台孝経(せきだいこうきょう)」。石の厚みも最高?でしょうか。ジャンボ!です。


西安碑林博物館

こちらは、展示室の様子。
展示室は第1室から第7室まであり、ところ狭しと石碑が立ち並んでいました。

「碑林」。
林のように碑が並ぶところから来ているのでしょうか。

この碑林博物館の中の石碑に刻まれている文字数は“約65万文字”!?もあるそうですが、隋から清の時代まで行われた官僚登用試験の「科挙」に合格するには、これら漢字および内容を全部覚える位でないとだめだったとか・・・。


西安碑林博物漢

左:尚書より 右:顔真卿の書

現在の年号、「平成」の由来をここに発見。
書経の中にでてくる言葉、「地平天成(地平かに天成る)」が由来だとか。
「内外、天地とも平和が達成される」という意味。

また、すぐそばには「百姓昭明、協和万邦」の文字もあり、「昭和」はここから引用されたと言われているそうです。

※左側の写真はガラスケースで覆われていて見にくい・・・。でもやはり保存のことを考えると仕方ないですね。。。


西安碑林博物館 拓本

拓本(石碑に紙をのせ文字を写し取ること)をとる様子もみることができましたた。
奥では拓本が約30元くらいから販売され、重刻版を手に入れて帰ってきました^^

投稿者  女流書道家 矢部 澄翔