OL・転職生活 〜理想と現実の狭間で〜

1999年春、働き始めてすぐのことでした。
ついに目標だった「書道師範」の試験に合格しました!

些細なきっかけで始めた書道でしたが、
この時ばかりは「続けてきてよかった!」・・・と、心から思いました。

しかし、本当に好きなことが書道だとは気がつかず、
「やりたいこと探し」の旅がはじまりました。
まさか、4回も転職を経験することになろうとは・・・。

新卒で入社した会社は、歴史のある田舎の中小企業。
いい人ばかりでノンビリした社風がとても好きでした。
しかし、会社のいろいろなことが見えてくるようになった頃、
決定的な一言を耳にしてしまいました。


「女性は結婚したらどうせ辞めるから、責任のある仕事は任せられない」


・・・・!!!

そこまで出世したいとは思わなかったけれども、
女性の社会的立場の弱さを目の当たりにした瞬間でした。
本来なら3年は我慢して働くべきでしょうが、
3年経ったらきっと手遅れになる気がしたんです。

憧れのアパレル業界でしたが、気がついてしまいました。
ファッションは、本当に私のやりたかったことではない、ということが・・・。

悩みに悩んで会社を辞めることにしました。
転職先は、たまたま就職情報誌で募集をしていた「リクルート」。
この時、リクルートとの出会いもまた私の人生を大きく変えるきっかけになろうとは
思いもしませんでしたが。

入社後、お稽古情報誌「ケイコとマナブ」の誌面づくりをすることになりました。
「スクールの生徒募集のお手伝い」という仕事は、お稽古事が大好きな私には
楽しくて仕方ありませんでした。
今までしてきた数々の習い事や資格取得の経験は、ここにきてやっと
「雑誌作り」という形で役に立ちました。


その頃、「好きを仕事にする本」という情報誌で心動かされる記事に出会いました。

「OLをしながら書道教室を始めました」
という、うれしそうな若い女性の写真とコメント。

これを見たとき、
「えっ・・・?OLでも教室開いている人がいるの?」
と、正直驚きました。

教室はおばあちゃんになってから・・・と、勝手に思い込んでいたんです。
この記事がきっかけで、ある想いがよみがえりました。


「そういえば、書道教室を開くのが昔からの夢だったんだ」・・・って。


そして、3年間勤めたリクルートを卒業し、もう一度基礎から書道を学ぶために
書道の学校に通うことにしました。

社会人生活4年目のことでした。

 ■7歳、お習字との出会い 〜小学生の夢〜 
 ■女子校時代 〜お習字から書道へ〜 
 ■女子大生時代 〜趣味は資格取得〜 
 ■OL・転職生活 〜理想と現実の狭間で〜 
 ■書道をもう一度はじめから・・・ 
 ■天職は書道家! 〜好きを仕事に〜

投稿者  女流書道家 矢部 澄翔