スペイン公演 〜舞台公演〜

JAPAN WEEK2006 スペインサラマンカ リセオ劇場スペイン・サラマンカにて開催されたJAPAN WEEK2006にて舞台公演を行いました。

会場はサラマンカ市中心部にある「リセオ劇場」。

リセオ劇場はイタリア様式の劇場で、2002年の「欧州文化都市」開催時に修復され、最先端の舞台装置を備え、あらゆるジャンルの公演会場として使用されている劇場です。


ここでもチャッキリのりおさんとのコラボレーション。
曲を流す予定を急遽変更。
本番直前に、生の即興演奏でやることに。

リハーサルなし。
スタッフとの綿密な事前打合せは、本番直前まで行われた。
お客様との距離が近かったので、「間」を感じてもらえるだろう。


JAPAN WEEK2006 スペインサラマンカ リセオ劇場

PM20:00、オープニング。
スペインでは、2時から5時ごろまでフィエスタのため、夜が長い。
緞帳の裏で、チャッキリさんと気合いを入れ、精神集中。

司会者の挨拶後、会場は暗転に。
静まりかえった会場内に“鈴”の音が、

チリン・・・・チリン・・・・

と響きわたり、緞帳があがった。


JAPAN WEEK2006 スペインサラマンカ リセオ劇場

選んだ文字は「花鳥風月」。

Flor (フロール:花)、 Pajaro (パハロ:鳥)、 Viento (ビエント:風)、
そして、Luna (ルナ:月)。

一つ一つの漢字に意味があり、思い浮かべてもらいやすい、
日本の美しい情景を伝えたく、この言葉を選びました。


研ぎ澄まされた緊張感の中で、
舞う風の如く、舞台を楽しみました。

JAPAN WEEK2006 スペインサラマンカ リセオ劇場

打ち込む音、墨がはねる音、
そして「間」 を感じてもらえたのでしょうか。

書き終わった後、会場が真っ暗になり、鈴の音とともに紙が引き上げられていきました。


JAPAN WEEK2006 スペインサラマンカ リセオ劇場

舞台からの客席は、スポットライトがまぶしくてお客さんの顔はあまりよく見えませんでしたが、たくさんの拍手を頂きました。

日本の伝統文化を海外に紹介できたことを誇りに思います。


投稿者  女流書道家 矢部 澄翔