夏の書作品展2006
2006年7月31日から1週間、アトレ川越のデパート内にて眞墨書道教室生徒一同による作品展を開催いたしました。

今回は「夏」をテーマにした作品群です。
児童生徒の作品を中心に、子供らしいノビノビとした字を元気良く書きあげました。
仕上がった作品も見ていただきたいのですが・・・
出来上がるまでの「過程」を見てほしかったんです。
書いた人、「作者の顔」が見える作品展にしたかったのです。
身内の方はもちろんそれ以外の方も、見て楽しめるような作品展にしたいなぁと思いました。
ギリギリまで生徒一同、一生懸命練習に励んで参りました。
一部ではありますが、その様子をご紹介いたします^^

■「小学1・2年生5名による掛け軸」
つい4ヶ月前までは幼稚園に通っていた子供達の作品です。
小学校に入学して、まだ漢字も習っていない・・・という時期に練習してきました。
「漢字の書き順」を教える前に、筆の持ち方から教えなければなりませんでした。習字道具の準備さえなかなか覚えられない状況です。
そう、ほとんどの子が習字歴「1ヶ月!」。
教室に入会したばかりの若葉マークです。
何枚も練習してきた成果です。みんな、よく頑張ったね。

■「小学3年生4名による、大筆作品の四重奏」
きっかけは、一本の筆でした。
教室の窓際に吊るしてある先生の大きい筆。その筆をお稽古に来るたびに眺めている子供達。とても気になっていたようです。
「書いてみる?」
この一言に、子供達は目をキラキラさせながら、
「うん!」
元気良く返事をしました。
そして大筆大会をすることになったのです。
書家顔負けのいい書きっぷりに、思わずカメラで「パシャッ」。
のびのびと元気良く書くことができました。

■「小学4・5・6年生6名による童謡、月の沙漠の合作」
眞墨書道教室では、川越市内の広範囲から生徒さんが通ってきています。別々の小学校ではありますが、毎週顔をあわせて学ぶ仲間。
仲良くなって交流を深めてほしいと常々思っていました。
そんなわけで考えた結果、
「一つの詩を分担し、大きな作品をみんなで力をあわせて書こう!」
ということを思いつきました。
文字数が多く習っていない漢字がある詩をバランスよくまとめることは、子供達にとって大変難しく、苦労していました。
「月の沙漠」を歌いながら、一生懸命書きました。

■「うちわ作品」
「夏」をテーマに、好きな言葉を自分で考え、自由にうちわに書きました。
個性が光る、団扇です。
その他にも、教室のお稽古風景の写真なども展示させていただきました。

この「夏の書」作品展2006でお客様をお出迎えしてくれたのは、小学3年生の千晶ちゃんが書いてくれた“スミーマン、フデーマン、ハンシーマン、スズリーマン”!!
この可愛いイラストは、お稽古中の半紙への落書きから誕生したものなのですが、あまりにも可愛かったのでこの作品展のためにもう一度書いてもらいました。
他のクラスのお稽古中でも必ず話題に出るくらいの人気キャラクターです^^

左:小学1年生綾香ちゃん、右:佳奈ちゃん
綾香ちゃん佳奈ちゃんは、二人ともこの春に入会したばかりです。
二人は違う小学校に通っているのですが、今ではすっかり仲良くなりました。
この作品を仕上げたのは、生まれて初めて筆をもってなんとまだ2カ月目!!
まだ漢字も学校で習っていないという状態でした。
しかし、漢字の書き順番などは一緒に何度も繰り返し “空書き” してここまで書けるようになりました。
彼女達にとっては記念すべき第1号の作品ですから、きっと一生の宝物になると思います。
とてもうれしそうな笑顔が何ともほほえましいです・・・(^_^*)
小学3年生:亮くん
作品の横に立つと・・・
作品の大きさがいかに大きいかがわかると思います。実は初めて筆を持ったのは、半年前!
作品サイズは、
幅53センチ
縦2メートル。
墨を “バケツ”にジャーーーーッとたくさん入れて、
先生の大筆を鷲づかみし、
足を踏ん張り中腰で、
エイッ、ヤァ!!
と書きました^^
「の」は、とても勢い良く書きました。かすれ具合はまさに波の光を反射しているようです。筆を運ぶ途中で自然に墨が垂れてしまったのですが、これがまた一層味わい深く感じられています。
はみ出んばかりの勢い!!
これは大人には絶対真似できません。
脱帽です・・・。
3年生の大筆作品4点は今回ダントツの人気で、
「スゲーー!」
「大きいわね〜!!」
「力強い!!」
「元気をもらった!!!」
「子供達が楽しんでいる様子が伝わってくる」
など、たくさんの評価をいただきました。
私は今でも制作風景がしっかりと頭に焼き付いています。
3年生のみなさん、たくさんの感動をありがとう。
小学6年生:萌菜ちゃん
月の沙漠の合作は、1枚を1人で担当しています。写真の萌奈ちゃんは、今年春から習い始めました。
とても慎重派で丁寧に練習していました。
難しい漢字がたくさんあるにもかかわらず、根気強く書けました。太細や滲みがきいていて、1枚の作品として見た時には一番見ごたえがあります。
団扇には、「星」という感じの「日」の中に金色の★を描いていました。
今後が楽しみです^^
中学1年生:彩奈ちゃん
中学に入学し部活動などで忙しくなったにもかかわらず、夜のクラスに一生懸命教室に通ってきました。
大人の生徒さんに混じって練習した、はじめての行書作品です^^
この茶摘を見て
「これは、先生の作品ですか?」
と質問されたお客様が数多くいらっしゃいました・・・(汗)
上手です。
墨を自分で丁寧に磨って書いていますが
とても上手に品よくまとめることができていると思います^^

今回は、児童作品がメインになりましたが、全員参加をしていただきたいと考え、大人の生徒さんには団扇に自由に書いていただきました。
その中でも、
「夏はビールがうまい!!」
・・・(笑)という団扇を書いた生徒さんがいらっしゃいました。
この団扇は小学校の教員をされている20代前半の男性が書きましたが、ダントツの人気でした^^
お客さまから「お稽古は創作が中心ですか?」という質問をたくさん受けました。
もちろん、違います。私は、基礎練習や臨書などをこなした上ではじめて創作ができると考えています。
たまにお稽古の中で創作も取り入れ、楽しみながら制作をしています。
最終的には、自分で好きなものを自由に書けるようになっていただきたいです^^
■7月19日(水)東京新聞ショッパーに眞墨書道教室の「夏の書」作品展2006情報をご紹介いただきました。

■7月28日(金)読売新聞に個展「夢の途中」や、眞墨書道教室の「夏の書」作品展2006情報など、私の活動をご紹介いただきました。

▲画像をクリックすると拡大されます。
最後に・・・
今回の「夏の書」作品展は、新聞数社に大きく取り上げられたこともあり、記事を読んでお越しくださった方がたくさんいらっしゃいました。ありがとうございます。
まだまだ発展途上ではありますが、皆様の声にはとても励まされました。
この経験を生かし、今後も楽しみながら精進して参りたいと思います。
皆様の心あたたかいご祝辞、お祝い、たくさんの方のご来場、誠にありがとうございました。
生徒一同心より御礼申しあげます。
2006年8月9日 眞墨書道教室 主宰 矢部澄翔
投稿者 女流書道家 矢部 澄翔