乾陵〜高宗・則天武后の合葬陵〜
唐3代皇帝の高宗とその皇后である則天武后を葬る「乾陵」は自然の山である梁山を利用して造営された壮大な陵墓です。
直線の参道の両脇に、石で造られた人や馬などの像が立ち並んでいました。
▲高宗の大葬に参列した、西域をはじめとする61カ国の使節の姿を表した王賓群像。
写真: 乾陵の紙道に立つ無字碑
則天武后が自らの功徳は文字に表せないほど偉大であるとして、字を刻まずに立てさせたもの。
当初は文字は何もなかったが、その後落書きがされ、今は多くの文字が刻まれていました。
則天武后は中国史上唯一の女帝。
聖神皇帝の名で天下を統治し、国号を周と改めた。
陵園は一辺約1500mの正方形をして内城と、周囲60kmに及ぶ外城からなり、内城の東西南北の中央にそれぞれに門を開き、四隅に角楼を設けるなど城郭都市の構造に模されている。
投稿者 女流書道家 矢部 澄翔