李尚炫×矢部澄翔「疏通」レセプションライブ
2009年11月、韓国ソウル、仁寺洞。
韓国若手書家 李尚炫氏/Lee, Sang-Hyun氏とともに、日韓カリグラフィーエキシビジョンとパフォーマンスを行いました。
厳格な韓国書道界トップクラスの書道家たちが集まる仁寺洞での書道パフォーマンスは、歴史上はじめての出来事となりました。
異国の地で行ったレセプションでしたが、レセプションパーティの日は、
一日に400名を越える方々が会場にお祝いに駆けつけてくださいました。
李尚炫氏の人望のあつさを感じました。
韓国を代表する書家の先生方や書道評論家の先生方。
この日のためにハングルを勉強してきました。
言葉の通じない中での準備はとても大変でしたが
韓国の盟友の皆さんのご協力があってこの場にたどり着くことができました。
感謝でいっぱいです。。。
場所を会場の外に移し、パフォーマンスの打合せ。
李先生との打合せは全て片言の英語と漢字の筆談とゼスチャー。
言葉の壁なんて関係ないッ！！・・・はず！？
大きなお祝いの花輪には私の名前も！嬉しい！
まずは下準備。
"透明"の特殊な液体で、ある漢字一文字を書きまくります。
花、花、花・・・。漢字で、ハングルで。人と人との繋がりを花で表現。
いよいよ、本番です！！
ゲストも巻き込んで、みんなで紙一面に「花」の文字を書きました。
この透明の液体の上から墨をのせると、、、花の文字が浮き上がってきます☆
１５ｍ以上の巨大紙に二人で書いた文字は、漢字＆ハングルで
「疏通」。
３年前に知り合ってから、時間をかけて日本と韓国を行き来し、文化交流を深めて来ました。書家としての活動内容や考え方がそっくりな私たち二人は、「疏通」をテーマにこの個展を企画し、たくさんの方の協力あって無事に今日の日を迎えることができました。
そして、言葉は通じないけれど、お互いに書道という芸術を通じて意思の「疎通」ができるようになりました。
わかったことは、芸術は国境を越えるのだということ。
二人の出会いは一本の電話から。
個展の始まりは、新宿の居酒屋でしたね。
「一緒に個展をやりたい。」
その言葉は、１年という時を経て現実のものとなりました。
若手書家の二人ですが、世界に書を発信したい。
そんな大きな共通の夢を、いつかまた叶えたいと思います。
韓国人のお友達がたくさんできました。
心あたたかい人達が多い韓国人。
そして深くあつい友情に触れて、感謝と感激で胸が一杯になりました。
本当に心からありがとう！
カムサハムニダ！！
投稿者 女流書道家 矢部 澄翔
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