埼玉県硬筆展覧会・埼玉県書きぞめ展覧会とは
埼玉県は、全国でも書写教育に熱心な県として知られています。
この硬筆展覧会・書きぞめ展覧会とはどのようなものか、埼玉県のホームページから抜粋してご紹介します。
埼玉県内の小・中・高等学校及び特別支援学校等の児童生徒を対象にした、埼玉県教育委員会・さいたま市教育委員会・埼玉県書写書道教育連盟が主催する埼玉県下で毎年同時期に一斉に行われる展覧会です。
クラス、または学校で代表選手に選抜された児童生徒の作品を市毎の展覧会「○○地区硬筆展覧会」「○○地区書きぞめ展覧会」(通称:市展)で発表し、更にその市展の中から選抜された優秀作品による「埼玉県中央硬筆展覧会」「埼玉県書きぞめ中央展覧会」(通称:県展)が毎年開催されています。
埼玉県の硬筆展覧会と書きぞめ展覧会は長い歴史があり、2020年(令和二年)現在で、硬筆展覧会は第59回を、書きぞめ展覧会は第72回を迎える歴史ある展覧会で、県内書写書道教育の振興を図るために行われています。
高校は、学校によっては書道部だけが参加する等、全学校が参加しているかどうかはわかりませんが、埼玉県の一部の私立小・中学校を除き、埼玉県内のほぼ全児童生徒が参加している埼玉県最大規模の書写教育の展覧会です。
当教室主宰が小学生の頃にも実施されていましたので、練習した記憶は今でも覚えています。
当時からデザインは変わっていません。
埼玉県硬筆展覧会専用の「書き方練習帳」(中学生以上は「硬筆練習帳」下記写真)を使用します。
そして書きぞめ展では、埼倫会推奨 山上製紙株式会社謹製の「山上」透かしロゴ入り(写真参照)の埼玉判「高級書初画仙用紙」を使用してお清書します。
硬筆展は小学1年生から始まり、小学生は鉛筆でお清書し、中学生と高校生はペンでお清書します。書きぞめ展は、小学3年生から始まり、中学3年生まで続きます。高校生になると、一部の学校のみが参加となり紙のサイズも埼玉県指定サイズから半切サイズに変更され臨書が課題となります。
小学1〜2年生は、書きぞめ展覧会がありませんが、B4の1/2サイズ、またはA4の1/2サイズの紙に、「お正月」や「元気な子」などの課題をフエルトペンで練習するようです。(注:川越市近辺のエリアはフエルトペンがありますが、埼玉県内の他の地域では実際にどうされているかわかりません。)
埼玉県展は、県内各地の小中学校の体育館や公共施設等で毎年開催されます。埼玉県中央硬筆展覧会は毎年約1万人、埼玉県書きぞめ中央展覧会は約1万人以上の人が観に集まります。
埼玉オリジナルの「筆鉛筆」誕生秘話
どのくらい書写教育に熱心か、というエピソードがありますので、ご紹介しますね。
埼玉県の硬筆展でよく使われる鉛筆、三菱鉛筆のUNIシリーズには「硬筆書写用」がありますが、鉛筆への強いこだわりから埼玉県の書写書道教育研究会がメーカーに8Bの開発依頼をしたとかしないとか。
更によりよい作品を書けるようにと追求し、2008年(平成20年) に埼玉県民のために三菱鉛筆から発売された、濃くなめらかな書き心地の「10B」鉛筆は、「筆鉛筆」と呼ばれ話題になりました。
埼玉県がメーカーを動かし、規格外の鉛筆が登場した経緯があるほど、埼玉県は書写教育に力を入れています。
書きぞめ展の手本は
書家 鈴木翠軒の「翠軒流」を代々継承
2020年(令和2年)1月16日の朝日新聞(埼玉少年少女スポーツ)の記事に、埼玉県書初め中央展の歴史について触れられていたので一部抜粋して紹介します。
小中高生のえりすぐりの書道作品約3千点が一同に会する第72回書初め中央展覧会が25,26日に三郷市瑞沼市民センターで開かれる。題目の「令和の春」(中1)、「平和の祭典」(中3)といった今年を象徴する語句がずらりと並ぶ。新春の風物詩をめでようと、毎年1万人以上が訪れている。
6月の県硬筆中央展覧会とともに、児童生徒の展覧会が県下で一斉に行われる埼玉。江戸文化の影響から、書初め中央展覧会の第1回開催地にもなった川越市を中心に昔から書道が盛んだったという。県書写書道教育連盟の小原茂会長(59)=入間私立上藤沢中学校=によると、埼玉は高校の書道科の先生が全国最多。全国初の書道科がある大宮光陵高、書道コースのある伊奈学園総合高では本格的に学べる。
同展を主催するのは小中高の先生たちだ。小原会長は「欧米では文字はデザインするものと考えられ、美しい字を書きたいと思う日本人の感覚は世界的にも貴重といえる。1947(昭和22)年の連盟発足より、先生たちが大事にし、継承してきた文字文化だ」。
毎年のお手本は先生たちの書で、30年代に国定教科書の手本を揮毫した書家・鈴木翠軒の書体を見本に代々受け継いできた。翠軒流と呼ばれた細くしなやかなお手本は、昭和から令和にかけて、太く、力強さを増す。
鈴木翠軒(すずき すいけん)先生は、明治時代愛知県生まれの書家で文化功労者。日本芸術院賞受賞の際、昭和天皇から、「これはどういう書風ですか」との問いかけに、翠軒は、「嵯峨天皇李嶠詩を8年、空海を40年、王羲之を40年、良寛を25年習い、これらのものが入り混じっています」と答えたという有名なエピソードがあります。
なんと、書初め中央展覧会の記念すべき第一回目の開催地は、当教室が所在する「川越」です。小江戸と呼ばれ観光地として知られるようになった川越市内には、書道教室の数も多くあるように感じます。当教室から1〜2km圏内エリアだけでも昔からの書塾が数件あります。書が盛んなエリアとはいえ、読み書きそろばんという時代ではなくなってきましたので、お習字を習う子は少子化もあり減少していますが、これからも埼玉県の硬筆・書きぞめ展覧会は続いてほしいと思います。
埼玉県硬筆中央展覧会・埼玉県書きぞめ中央展覧会
賞の種類
次に、埼玉県民のこどもたちにとって埼玉県内最大規模にして最高峰でもある「埼玉県硬筆中央展覧会」「埼玉県書きぞめ中央展覧会」(=埼玉県展)の賞には、どんな賞があるかご紹介したいと思います。
第一席:埼玉県知事賞/1点
第二席:埼玉県教育委員会教育長賞/1点
第三席:さいたま市長賞/1点
第四席:さいたま市教育委員会教育長賞/1点
上記がベスト4です。
ここから一気に人数が増えます。
第五席:埼玉県書写書道教育連盟賞/数点
第六席:推薦賞/出品点数(埼玉県展へ選出された作品)の1割
金色の紙に文字が入るのは、「推薦賞」まで。
第七席:特選賞(金賞)/出品点数の四割
第八席:優良賞(銀賞)/出品点数の五割
優良賞だったとしても、各地区から選抜された子どもたちの作品ですから、それはもう立派です。
埼玉県展の入賞点数内訳
下記の表は、埼玉県のホームページからもご覧になれますが、2019年(令和元年)度の硬筆展覧会の受賞作品の点数です。
1人1作品の出品になりますので、点数=人数です。
同学年の中で県内「約500番」以内に入れば埼玉県展に行ける!のですね。
500人も!ととらえるか500人しか・・・ととらえるかは、あなた次第です。
埼玉県展の受賞確率は?
次に、埼玉県/平成30年度学校基本調査 調査結果(下記表参照)を見ると、小学校各学年59,000〜63,000人近くいることがわかります。
その中から、埼玉県展に選出される作品は、各学年400〜600人。
特別賞を受賞できるのは、11〜18人。
ということは・・・埼玉県で上位賞(長〜い文字の入った金賞=特別賞)をとれるのは、たった5,000人に1人!!という狭き門です。
県内各地から選ばれた約3,000点の優秀作品が毎年展示されます。
単純計算で、1学年約6万人いるとすると、小学生36万人、中学生18万人、高校生18万人です。
埼玉県の小中高校生の合計72万人の中から選ばれた
3,000人の児童生徒の作品が集結するのが
「埼玉県中央展覧会」
であると言えます。
埼玉県展の最高峰の賞「埼玉県知事賞」
毎年、必ず埼玉県展は観に行きますが、とにかく熱気が凄い!!
県内各地から、美文字キッズのエリート達が家族総出で観に集まります。駐車場や最寄り駅からは行列が、そして会場内は満員電車状態に、決して大げさな表現ではなく、本当にたくさんの方が子どもたちの作品を拝みに参ります。(私ももれなくその一人w)その作品のレベルの高さたるや、大人顔負けの立派な作品にただただ感心するというレベルではなく、生きた線の書かれた作品、非の打ち所のない作品には、心から感動してしまいます。
毎年観に行くと、いくつか目に留まるいい作品に出会います。そして毎年名前を見かけるのですっかり名前を覚え、いつの間にか会ったこともない子の作品の大ファンになってしまっている自分がいます(笑)
そして、埼玉県NO1の子の作品「埼玉県知事賞」の前には人集りが途絶えることがありません。
聞こえてくるのは、何百枚書いた、という声。数十枚レベルではなく、「何百枚」も練習しこの埼玉県硬筆中央展覧会、書きぞめ中央展覧会に挑戦します。
余談ですが、私の友人書家で大河ドラマの筆文字監修をされるなど大活躍されている鈴木暁昇先生(埼玉県出身)は、幼少期にこの埼玉中央展覧会で「埼玉県知事賞」を連続受賞された経歴のある先生ですが、『埼玉県中央展覧会で埼玉県知事賞を受賞した作品は1,000枚以上練習した』と著書の中で書かれていました。お手本が解禁になってから締切までたった2ヶ月の練習期間の中で、しかも学生時代に1,000枚の練習量をこなすというは誰にでも真似できることではありません。
埼玉県民の美文字キッズたちによる熱い闘いは、この「埼玉県中央展覧会」を目指して毎年繰り広げられています。
眞墨書道教室の
埼玉県硬筆展覧会・書きぞめ展覧会の実績
令和3年(2021年)第59回 埼玉県硬筆展覧会
◆ 埼玉県硬筆中央展覧会(県展) 合計17名
「硬筆展対策 必勝!集中講座」 外部生結果
(埼玉県展推薦者:6名 ※8名受講中)
第一席 埼玉県知事賞 2名
第二席 埼玉県教育委員会教育長1名
第五席 埼玉県書写書道教育連盟賞1名
第六席 推薦賞1名
第八席 優良賞1名
硬筆展対策 必勝!集中講座とは
眞墨KISDS 在籍生 (埼玉県展推薦者 : 11名)
第四席 さいたま市教育委員会教育長賞:1名
第六席 推薦賞:3名
第七席 特選賞:5名
第八席 優良賞:2名
その他学校代表に選ばれ市展に推薦された眞墨KIDS 22名
令和2年(2020年)第72回 埼玉県書初め展覧会実績
◆ 埼玉県書きぞめ中央展覧会(県展) 合計10名
(狭山市5名・川越市4名・入間市1名)
◆ 地区書きぞめ展覧会 合計27名
※2020年1月25〜26日 三郷市にて埼玉県展が開催予定となります。
令和2年(2020年)第59回 埼玉県硬筆展覧会
コロナウイルスにより中止。
令和元年(2019年)第58回 埼玉県硬筆展覧会実績
◆ 埼玉県硬筆中央展覧会(県展) 合計11名
埼玉県書写書道教育連盟賞:1名
推薦賞:6名
特選賞:4名
◆ 地区硬筆展覧会 合計38名
推薦賞:11名(川越市4名/狭山市6名/入間市1名)
特選賞:14名(川越市10名/狭山市3名/入間市1名)
優良賞:13名(川越市7名/狭山市6名)
当教室から38名が学校代表選手に選ばれました。当教室の生徒の約7割という過去最高記録となりました。
その中から、各地区の硬筆展覧会で埼玉県中央展覧会への切符となる「推薦賞」を11名が受賞しました。
埼玉県展では、全員特選賞以上を受賞することが出来ました。
平成31年(2019年)第71回 埼玉県書初め展覧会実績
◆ 埼玉県書きぞめ中央展覧会 合計7名
推薦賞:1名
特選賞:4名
優良賞:2名
◆ 地区書きぞめ展覧会 合計30名
推薦賞:7名(川越市3名/狭山市4名)
特選賞:16名(川越市11名/狭山市5名)
優良賞:7名(川越市7名)
平成30年(2018年)第57回 埼玉県硬筆展覧会実績
◆ 埼玉県硬筆中央展覧会 合計10名
埼玉県書写書道教育連盟賞:1名
推薦賞:1名
特選賞:5名
優良賞:3名
◆ 地区硬筆展覧会 合計33名
推薦賞:10名(川越市4名/狭山市5名/入間市1名)
特選賞:11名(川越市9名/狭山市2名)
優良賞:12名(川越市7名/狭山市5名)
当教室の高い受賞率の理由とは
眞墨書道教室では、埼玉県硬筆展覧会や書きぞめ展覧会の指導に力を入れてきました。
お陰様で例年、所属生徒の半数以上の子が学校代表選手となり、川越市展覧会、狭山市展覧会、入間市展覧会などを経て埼玉中央展覧会へ推薦されています。
とはいえ、当教室の生徒たちは特別に美文字のエリートを集めているわけではありません。近隣の市から通っているお習字が好きな普通の子達ばかりです。小さな積み重ねが大切とはよく言いますが、手塩にかけて育ててきました^^
そんな当教室ではありますが、開塾当初は埼玉県展はおろか、学校代表選手に選ばれる子もほとんどいませんでした。
しかし、どのように指導したら上手な字が書けるようになるのか毎年研究を重ねていくうちに、努力したほとんどの子が結果を残せるようになりました。その過程で、指導者の声かけ方法や技術力、気持ち一つで子どもたちの成績がこんなにも大きく変わるのかと痛感しました。子どもたちのやる気ももちろん大切ですが、それ以上に特に小学校低学年の子たちにとっては、周りの環境、つまり誰に指導を受けるか、またご家族のサポート力が大きく結果を左右します。
そして15年間の指導経験を経てきた今だからこそ、ポイントをおさえて正しいやり方で練習さえすれば、どんな子でもクラスで1番(クラス代表選手)を目指せる!と自信をもって言えます。せっかく頑張って練習しても結果がついてこないとしたら、その方法が間違っている可能性がありますので、プロのアドバイスを受けるのが結果を出す近道と言えます。
その秘訣はいくつかありますが、その秘訣のうちの一つは、「お手本の見方」にあります。
字の上手な子は、お手本を「何度も」見ます。
字が下手な子は、お手本を「全く」見ません。
字の上手な子は、お手本を「よく観察し分析」しています。
字の下手な子は、お手本を「なんとなく眺めて」いるだけです。
お手本をどのように見て書けばよいか。
このポイントを丁寧に伝えただけでも書き上がる作品は雲泥の差です。
「お手本をよく見てね」と伝えても、お手本をぼんやりと見ているだけでは美しい字は書けるようになりません。しっかりと頭をフル回転させて観察分析しそれを実行する。そして実際に書き上がったものを見て、お手本とどこが違うのか更に観察分析する。右上がりに書いたつもりなのに水平になってしまったとしたら、もっと右上がりになるような気持ちで書かないとお手本と同じ角度の右上がりの線にならないわけです。その感覚の差を埋めていきます。この技術力は、特許をとった「美文字キッズ」の教材が伸ばしてくれます。
字を書くのが苦手な子は、頭と指先の連動が上手くいっていない可能性がありますので、どの段階でつまづいているのかこどもたちをよく観察してみるとわかります。
それからもう一つ、当教室では「学校の代表選手になるのは、当たり前」という空気があります。
それは何故か。日頃から講師が「あなたには力があるから、頑張れば選手になれるよ」と声をかけつづけているため、子どもたちもその気になっているからです。
随分昔のことですが、硬筆展の練習を始める日、子どもたちの気持ちを確認しようと思い「選手になりたい人!」と質問したところ、迷わず全員が「はいっ!」と手をあげました。実は中には意欲をあまり感じられなかった、この子はちょっと無理かな…と思っていた子が元気よく手をあげました。あ、この子は実は頑張りたいと思っていたんだ、と改めて気がつかされたことで、練習シーズン中、気にかけ励まし続けました。結果・・・その子は6年生最後に初めて選手に選ばれることが出来ました。子どもたちの無限の可能性を周りの大人が決めつけてはいけない。どんな子でもこちらが諦めなければ選手を取らせてあげられるんだと確信した出来事でした。
マインドが整えてあげるだけでも、結果がついて来にやすくなります。
イメージしたことは実現しやすいので、あとちょっとのところでいつも選ばれない、という人は、マインドを整えてあげると結果がかわるかもしれませんね。
埼玉県中央展覧会は
自己肯定感を高めるよいチャンス
埼玉県が長年続けてきた硬筆展覧会および書きぞめ展覧会は、代表に選ばれたこどもたちが一年に一度、”スター” になれるいい機会だと思っています。
子どもたちにはみんな、それぞれ得意・不得意分野があります。字を書くのが得意な子もいればスポーツが得意な子もいるし、勉強が出来る子もいる。全部が平均的に出来るのも悪くはありませんが、どれか一つ突出していることがあれば、その力を最大限に伸ばしてあげることが「人生を生き抜く力になる」と思うのは大げさでしょうか。
得意分野で頭角を表すようになった子は、自分に絶対的な「自信」を持てるようになります。「自己肯定感」の低い人が多い日本人ですが、何らかの自分の得意ジャンルで自己肯定感を高めておくということは、将来くるであろう人生の壁にぶつかった時、壁を乗り越える原動力となります。お習字が好きな子が集まる当教室の生徒たちにとって、この埼玉県の硬筆展覧会や書きぞめ展覧会は、芸術を嗜むこどもたちにとってただ字の上達の機会となるだけでなく、精神力を鍛えるよいチャンスなのです。
しかし一方で、思うような結果が残せなかった時には、挫折を味わうことになります。
こどもたちを見ていると、傷つきたくない気持ちからなのか「頑張らない」という選択をする子がいます。「選手になんて、なりたくないもん」と強がる子もいます。こういう子は、もし頑張って努力したのにもし結果が残せなかった時のご家族の反応を気にしていたり、努力が無駄になるのを恐れている可能性があります。
しかし、この「挫折」をするという経験は、とても大切です。なるべく学生のうちに「小さい挫折感を何度も味わい、立ち直る」という経験をしておくべきだと思います。「次こそは!」と、もう一度自分の力で奮起する、自力が無理なら周りの人に励まされながらでも立ち上がるという経験をしてきた子は、とても強くなれます。
「失敗しない、ということが人生最大の失敗である。」
ということを学べた子は、将来様々なことに挑戦していける子に育つことでしょう。
この展覧会を通じて、毎年さまざまなドラマが生まれます。
こどもたちやご家族の笑顔、時に悔し涙を流すことで成長していく子どもたちとともに、指導者である私達も一緒に成長させてもらっています。
埼玉県中央展覧会は
美文字キッズにとって甲子園的存在!
私事ですが、子供の頃何度と無く学校代表選手に選ばれてきましたが、川越市の展覧会ではいつも優良賞(銀賞)止まり、埼玉県展は憧れの展覧会でした。力不足・・・というより、今思えば練習量が全く足りていませんでしたので特選賞がとれなくて当然です。よくそれしか練習してないのに選手になれたよね、という恥ずかしいレベルでした。
そんな私が今書家をしているわけですが、お習字が大好きだったこと、そして何をやっても凡人だった自分が唯一他の子よりちょっぴり目立てた分野がお習字だった、という経験が小さなきっかけになっていることは言うまでもありません。私にとって、唯一自己肯定感を持つことが出来た分野が書道だったのです。
ついでに言うと、幼い頃の「県展に行きたい」という叶えられなかった夢が、生徒たちを指導する私の原動力となっています。埼玉県展は、野球少年にとっての「甲子園」のような存在、とでも言えばわかりやすいでしょうか。それは私にとってだけでなく、当教室の生徒たちはみんなそう思っているはずです。
子供のころの小さな経験が人生を大きく左右・・・してしまった私にとって、この埼玉県硬筆中央展覧会と書きぞめ中央展覧会への思いは並々ならぬものがあるわけです。
とまぁ、これは余談でした。
親子で埼玉県展を目指す!短期集中講座
眞墨書道教室では、ただ単に結果を求めるだけではなくその練習過程を大切にし、書道が大好きな子供たちの成長の一助となるよう、講師一同サポートできればと思って指導しています。
眞墨書道教室は遠くて通えない、けれども上位を目指したいという意欲のある親子のために特別講座をつくりました。